阿弓流為(アテルイ)見てますか?

日本がまだ完全な統一国家としてのまとまりを欠いていたころ、今日われわれが住む奥羽、東北地方は「蝦夷」たちの天地だった!蝦夷・・・エミシ、エゾ、エビスとも読むらしい///われわれの東北の古代史は、そのエミシたちと大和朝廷勢力とのせめぎ合いの歴史だった!「中央の正義」をかざして押し寄せる者たちをエミシは「北の正義」で受け止め、長く激しい抵抗を繰り返した。そして、奥羽の地に独自の浄土を建設しようとした。胆沢地方の族長「阿弓流為アテルイ」の勢力が大和朝廷と対峙した・・・「三十年戦争」が序章とされる。そして下って十一世紀の後半、前九年と後三年の両役で、抵抗の歴史はクライマックスを迎えた。わが故郷、横手盆地を本拠とする清原一族が源義家率いる関東武士団を向こうに回し、一歩もひかぬ戦いぶりを示した・・
「後三年の役」、私も合戦より役がふさわしいと思っている。そしてそして長い戦乱の後に訪れたのが、藤原氏による「平泉の世紀」、西方浄土を具現した皆金色の百年だった!・・・かってに「日高見の時代」から引用させていただいた文章、お許しいただければ幸甚である。
東北が中央と対峙する必要はないけれど、この大災害からの復興を契機に、東北を浄土にと思うから、あえてポイントだけを取り上げてみました。育てても育てても、若者が帰ってこれない高齢化社会の地を、いまこそ、新たな価値観を創出する地にしなければならない・・・続く!
by toshio_tagaito | 2013-01-12 23:02